実家近くで子育てをするメリット・デメリットは?物件選びのポイントを解説

ロケーション

関口 静男

筆者 関口 静男

不動産キャリア12年

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実家近くで子育てをするメリット・デメリットは?物件選びのポイントを解説

子どもと賃貸物件で生活する場合、どのエリアで物件探しをするか悩んでしまうものです。
今回は、実家近くの部屋を選ぶメリット・デメリットを解説します。
子育てをする際にどのような影響をもたらすのかを学んで、部屋探しのポイントを知っておきましょう。

実家近くの物件で子育てをするメリット

実家近くの物件で子育てをするメリット

実家近くの物件を選ぶ場合、さまざまな利点があります。
以下でそのメリットをお伝えします。

サポートを受けられる

実家近くに家族が住んでいる環境になるため、さまざまなシーンでサポートを受けられるようになります。
普段は仕事・家事・子育てなどを両立できていても、何かしらのトラブルがあって生活に悪影響が及ぶ可能性があります。
たとえば仕事で急遽出張ができてしまう、病気で療養しなくてはならないなど、さまざまな事情で一時的に子どもの面倒が見られなくなるケースは少なくないです。
もし近くに親がいれば、代わりに子どものお世話をしてもらえます。
その間に用事を済ませられるため、生活にゆとりができるでしょう。
困ったときにベビーシッターを依頼したり、一時的に子どもを専用機関に預けたりする方法もありますが、お金がかかるのが難点です。
また、急な依頼に対応してもらえない可能性もあります。
近くに親がいる場合は、その心配が少なくなるでしょう。

親の安否確認が簡単

高齢になると体調が急に悪化するリスクが高くなります。
同居している子どもや孫などがいるなら安心ですが、もし高齢の親だけで生活しているなら心配になるのも無理はありません。
実家の近くにある物件を選べば、親の安否確認が簡単になるでしょう。
定期的に顔を出すだけで、体調を崩していないかチェックできます。
また、コンスタントに親とコミュニケーションが取れるため、親に寂しい思いをさせずに済みます。
シニアは体が不自由なだけではなく、精神的にも不安を抱えているケースが多いです。
近くに子どもや孫がいる環境になれば、メンタルも安定するため、いつも元気でいられるでしょう。

同居のデメリットを払しょくできる

親と同居すると、夫婦だけの時間を過ごすのがより難しくなります。
また、子育てについて口を出されたり、リラックスする時間が取れなくなったりなど、実の親でもストレスを感じてしまうシーンが増えると考えられるでしょう。
しかし、実家近くに住む方法なら、同居のデメリットを払しょくできるので、このような心配はありません。
近くで適度にコミュニケーションを取りたいと思いつつも、一緒に住むまではしたくない場合におすすめです。
先述したように、心配なときは親の様子をすぐ見に行けますし、スケジュールが合えばすぐに子どもに会わせられます。
あえて同居を避けて近くに住んだほうが、良好な関係を保てるかもしれません。

実家近くの物件で子育てをするデメリット

実家近くの物件で子育てをするデメリット

実家近くの部屋を選ぶ場合、いくつかのデメリットもあります。
以下で詳しく見てみましょう。

過干渉

実家近くの物件を選ぶと、親が過干渉になりストレスを感じる場合があります。
「いつでも会いに行ける環境」になるからこそ、親がいつも以上に連絡してくる、子どもに会いたがるなどの問題が起こりやすくなります。
とくに高齢になると、精神的に寂しさや心細さを感じやすくなるため、何かと接点を持ちたがるものです。
そのため、用事もないのに連絡をしてくるだけではなく、家に押しかけてきてしまう方もいます。
あまりにも干渉されすぎると、夫婦と子どもでの時間が取れなくなり、「もっと親から離れた距離の物件を探すべきだった」と後悔してしまうかもしれません。

相手の実家に気を使う

近くに住んでいる両親とはいつでも会える状態になりますが、相手の両親はそうとは限りません。
多くの場合はある程度の距離があり、頻繁に会えないケースがほとんどでしょう。
そのため、「かえって相手の実家に気を使う」と感じる方は多いです。
相手の両親に申し訳ないと感じるあまり、こまめに連絡したり、子どもと会わせられる環境を作ったりなど、さまざまな配慮が必要となります。
その結果気持ちが疲れてしまい、心身に負担がかかる可能性もあります。

必ずしも頼れるわけではない

両親が近くにいると、困ったときにサポートを受けられる可能性がありますが、必ずしも頼れるわけではない点に注意しなくてはなりません。
実家近くに家族がいるといっても、その家族は高齢です。
子どもの世話を任せたいと思っていても、体調が悪い・疲れているなどの理由で難しい場合があります。
また、そもそも子育ては妻・夫が中心となっておこなうものなので、両親はあくまでもそのサポートをするのみです。
何でも頼れるわけではなく、基本的にはすべて自分たちでおこなう必要があります。
なんでも両親頼りになっていると、子育てに支障が出てしまう恐れもあるでしょう。

実家近くの部屋を探す場合のポイント

実家近くの部屋を探す場合のポイント

もし実家の近くで子育てをする場合、以下のポイントを意識して部屋を探してください。
家族との生活環境に影響をもたらす要素です。

保育園の入りやすさ

子育てで大切なのは幼児教育と言われています。
まずは保育園の入りやすさを重視して物件を探してみましょう。
保育園または幼稚園が多ければ、スムーズに入園できる可能性が高くなります。
毎朝の通園はもちろんお迎えも楽になるため、できれば教育機関が物件の近くにあるのが理想的です。
自家用車がある場合は、そこまで近い物件にこだわる必要はありませんが、通園する保育園・幼稚園の選択肢が多いほうが良いでしょう。
地域にどのような教育機関があるかは、ネットで簡単にリサーチできるので、物件探しの前にチェックしてみてください。

近過ぎるデメリットに注意する

先述したように、あまりにも実家から近い場所の物件を選ぶと、デメリットが生じてしまいます。
そのため、適度な距離を保てる物件を探し、近過ぎるデメリットを解消してください。
たとえば両親が住んでいる家の隣にある物件が空室だったとしても、少し離れた場所にある物件を探したほうがベターです。
あまりにも近いと、親の干渉がストレスになる場合があります。
自分にとってはもちろん、妻・夫や子どもにとっても負担になる可能性があるものです。
「近すぎてもよくない」と理解したうえで、物件を探しましょう。

ベストな距離の目安

近すぎるのがNGなら、ベストな距離はどの程度が目安なのでしょうか。
ベストな距離はとくに定義はなく、一人ひとりの感じ方によって異なりますが、一般的には徒歩で15分程度と考えられます。
もしくは公共交通機関を利用して15分程度の場所でもいいでしょう。
この程度の距離感であれば、両親と近い場所にいながらも、同居する際のデメリットは払しょくできます。
「会いたいときに都合が合えば会いに行ける」ような距離がんが丁度良いと考えられるでしょう。
ただし、この距離感はあくまでも目安です。
親の体調や家族との人間関係など、さまざまな要素に応じて調整してみてください。
遠すぎず近すぎない場所で物件を探せば、親と良好な関係を築きつつ、コミュニケーションを取りやすくなります。
子どもとの関係性も良くなる可能性があるので、住みやすい場所を探してみてください。
一度住まいを決めれば、その後引っ越す可能性はそう高くありません。
だからこそ、家族全員が快適になる場所を選ぶのが大切です。

まとめ

実家から近い場所で子育てをするメリットは、親に支えてもらいながら子どもを育てられる点です。
ただし、親の干渉がストレスになるデメリットもあります。
適度な距離の物件を探して、お互いに良い関係を築けるように工夫してみてください。


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