女性の一人暮らしにかかる費用は?初期費用や生活費について解説

暮らしとお金

関口 静男

筆者 関口 静男

不動産キャリア12年

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女性の一人暮らしにかかる費用は?初期費用や生活費について解説

女性が新しい環境で一人暮らしを始める場合、どの程度の費用がかかると想定しておくべきなのでしょうか。
今回は、初期費用・生活費の目安を解説します。
また、貯金をするためのポイントにも触れているので、今後一人暮らしを続けていくための知識としてご参考にしていただければ幸いです。

女性が一人暮らしする場合にかかる初期費用

女性が一人暮らしする場合にかかる初期費用

まずは、初期費用の目安を解説します。
コストがどの程度かかると想定しておくべきなのでしょうか。

賃貸借契約費用

物件の賃貸借契約を締結すると、さまざまなコストがかかります。
たとえば、敷金や礼金などです。
地域や物件によっては、これらが無料の場合もありますが、ほとんどの物件で必要なコストと考えたほうがよいでしょう。
敷金や礼金は、それぞれ家賃の1~2か月分の額が請求されるものと考えましょう。
そのため、仮に家賃が6万円だった場合、敷金・礼金で合計12万円になります。
また、日割り家賃も必要です。
たとえば、月末から入居し始めた場合、本来かかる家賃を日割り計算して請求されます。
そのため、ひと月分の家賃より負担は少ないものの、数万円以上の請求があると想定しなくてはなりません。
また、仲介手数料や火災保険などもかかります。
仲介手数料は、1か月分の家賃に消費税をプラスした金額が相場となるため、仮に6万円の賃貸物件を契約した場合は6万6千円です。
これらを合計すると、およそ30万円以上の費用がかかると考えられます。
ただし、契約する物件の賃料によって左右されるため、一概にはいえません。

引っ越し代

引っ越しをする場合、業者に荷物を運搬してもらう必要がありますが、もちろんこの場合も費用が発生します。
引っ越し代は業者によって差がありますが、移動距離が長い、または物量が多い場合などは、費用が高くなる場合があります。
一人暮らしの場合は、運搬する荷物が一人分のため、比較的費用は安価で済むと考えられるでしょう。
ただし、移動距離が長いと、その分費用がかかる可能性があるため注意しましょう。
また、引っ越しの時期にも注意が必要です。
一般的に引っ越し業者の繁忙期は、就職・入学シーズンの前である2~3月となります。
この時期は、多くの方が引っ越しを始めるタイミングのため、どこの業者も忙しくなるものです。
この時期は費用が高くなりやすく、また日付の指定が難しくなる可能性も高いため、できれば避けたほうがよいでしょう。

家具家電の購入

家具家電を購入する場合も、コストがかかります。
なかでも、家電製品は比較的高額なものが多いため、場合によっては総額で何十万円もの費用がかかる可能性があるかもしれません。
また、家具はおしゃれで高品質なものを選ぼうとすると、どうしても高くなってしまいます。
安価に抑えるための方法として、中古品やアウトレット品を購入する方法があります。
通常よりも安価に販売されているため、必要な家具家電が多い場合におすすめです。
ただし、たとえ安価に販売されている家具家電でも、購入点数が多いとその分コストがかかるので注意が必要です。

女性が一人暮らしする場合にかかる生活費

女性が一人暮らしする場合にかかる生活費

ランニングコストだけではなく、生活費の目安についても知っておくべきです。
以下で詳しく見てみましょう。

20代の場合

20代の場合は、アクティブな方が比較的多い傾向にあります。
働き始めてから、趣味として習い事やジムなどにお金をかける方もいます。
また、ファッションやメイクなどの費用も考慮しなくてはなりません。
さらに、美意識が高い場合、エステや美容室などに毎月行く方もいるため、こうしたコストも毎月かかるでしょう。
それらをひっくるめて、全国平均では約17万円かかるとされています。
そのため、生活費や家賃などの支払いで手がいっぱいな方も多く、あくまでも収入によって左右されると考えたほうが良いでしょう。

30代の場合

30代になると20代よりも収入に余裕が出てくるため、先述した娯楽や習い事などにお金を使う方が増えてきます。
また、20代と比較して増える可能性があるものが冠婚葬祭です。
友人・知人が結婚したり、身内が亡くなったりなど、さまざまなイベントがあります。
さらに、冠婚葬祭にかかる費用は削るのが難しいため、何かしらのイベントが起こるたびにコストがかかります。
とくに友人・知人が多い場合は、結婚式ラッシュのような状態になってしまう可能性もあるでしょう。
そのため、収入が増えたとはいえ、これらのイベントにかかる分だけ支出も増えることに注意しなくてはなりません。

40代の場合

40代になると冠婚葬祭がある程度落ち着きますが、健康状態に変化が起こることが少なくありません。
女性の場合は、ホルモンバランスの乱れにも影響されるため、これまでは感じた経験のない体調変化に悩まされることもあるでしょう。
その結果、定期的に通院していることで、治療費・調剤費などが定期的にかかる方もいます。
もちろん、体調は人によって異なるため一概ではないですが、40代は体の変化が大きい世代ともいわれているため、考慮しておくのがよいでしょう。
また、40代になるとエイジングケアに力を注ぐ女性も増えてきます。
美容医療を受けたり、エイジングケアができる化粧品を購入したりなど、積極的にケアをしている場合、こちらにも月々数万円のコストがかかります。

女性が一人暮らしをしながら貯金をするためのポイント

女性が一人暮らしをしながら貯金をするためのポイント

今後貯金をしていくためには、どのようなポイントを意識すべきなのでしょうか。
以下で解説します。

先取り貯金をする

先取り貯金は、毎月の収入から決まった額を貯金する方法です。
たとえば「毎月3万円」と決めておき、給料が入ったら必ず3万円を貯金します。
こちらの方法なら、月々必ず貯金を増やすことができるでしょう。
貯蓄をする際に、給料からさまざまな出費を差し引き、手元に残ったお金を貯金するという方法もあります。
しかし、この方法は手元にあるお金をつい使ってしまう方には向いていません。
たとえば、月々にかかる生活費から5万円が残った場合、それを貯金に回さずに娯楽に使ってしまう方は少なくないでしょう。
こうした問題を回避するために、先取りで貯蓄をするという方法はおすすめです。
最初からお金の行き先を決めておくため、貯金ができなくなる心配がなくなります。
どうしても意思が弱く、ついお金を使ってしまう場合は、銀行の定期預金を利用するのもおすすめです。

予算を決めておく

月々の出費に予算を決めておくのもおすすめです。
たとえば、娯楽費は3万円、食費は4万円のように、固定費以外に予算をつけておき、その予算を超えないように気を付けながら生活すれば、必要以上にお金を使いすぎてしまう心配はなくなります。
あくまでも予算をつけるのは固定費以外なので、上手にやりくりすれば手元に残るお金を増やせます。
ただし、予算は現実的なものを考えましょう。
たとえば、節約したいからといって「食費を1万円以内」と目標を立てても、実現は難しくなってしまいます。
収入とのバランスを考えながら、できる範囲内での予算を考えるべきです。
また、固定費を節約するのもおすすめです。
たとえば、家賃が高い場合は、もっと賃料が安い物件に引っ越すという手段があります。
また、光熱費が高い場合、契約内容を見直すとコストカットにつながるかもしれません。
さらに、動画配信サービスやアプリの課金など、サブスクリプションに毎月お金をかけている場合は、こちらも見直してみましょう。
予算を決めても、あまり節約が見込めなさそうな場合、固定費に着目してみてください。

まとめ

女性の一人暮らしには、引っ越しや家具家電の購入などのランニングコストがかかります。
また、生活費の内訳は年代によって違いがあります。
計画的に生活するためには、先取り貯金をしつつ各出費に予算を決めておくなどの工夫をしてみましょう。


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